サウスパークで覚える英語表現(1)

アメリカの人気コメディアニメ「サウスパーク」の面白い英語表現を英検一級合格者が日本語訳と解説とともに紹介していきます。ネイティブがカジュアルな場面で使っている英語表現に一緒に親しんでいきましょう!
※s = シーズン、e = エピソード
s01e01 Cartman Gets an Anal Probe
カートマンの肛門が宇宙人に改造されるエピソードです。第一話からブッ飛んでいます。
I’m not fat. I’m big boned.
テキトー訳:「俺は太っているんじゃない、骨が太いんだ。」
太っていると指摘されたときに使いましょう。なおこれを言う人は大体太っています……
Cows turn themselves inside out all the time.
テキトー訳:「牛たちがひたすら自殺している。」(内臓が飛び出るような状態)
宇宙人に操られた牛たちが自殺しているのをうけてのセリフです。inside out は「表裏逆」の意。似た表現ではupside down「上下反対」などがあります。
It’s shooting fire from Cartman’s rectum!
テキトー訳:「カートマンのケツ(rectum:直腸)から火を噴いてやがる!」
主語の it は宇宙人がカートマンの肛門に隠した謎のデバイスです。友達が肛門から火を噴いている時に使いましょう。そんな場面はまずないと思いますが、子供のセリフとしてrectum「直腸」みたいな難しい単語もバンバン出てきます。語彙を勉強してもしすぎることはありません。
You are making it up.
テキトー訳:「そんなのでっちあげだ。」
make it up 「でっちあげる、嘘をつく」の意。make up for 「埋め合わせる」が頭に浮かぶ人もいるかもしれませんが、カジュアルな場面ではよく使われるようです。
Why is it that everything today has involved things either going in or coming out of my ass?
テキトー訳:「一体どうして、今日は何もかも俺のケツから入ったり出たりするものばっかりなんだ!」
ふざけた文章ですが、英語的には重要なフレーズがいくつも的確に使われており非常に興味深いです。
why is it that~ ?「どうして~なんだ?」
that以下には主語と動詞を伴う文章が続きます。強調されることには気を付けたいですが、語順の判断が楽なので会話でもすぐに使えそうです。
involve ~「~を巻き込む」
決して難しくない単語ですが、everything today に続けて「今日は起きることは全部~だ。」という使い方は知らなければ思いつきそうもありませんね。
either A or B 「AかBか」
これも難しい表現ではありませんが or だけの場合と区別がわからない方もいるのではないでしょうか。「or は少なくとも一方」、「eitherはどちらか片方のみ」という使われ方をします。厳密な話をするときはeither の方が使われる機会が多いかもしれませんね。
I got you cornered!
テキトー訳:「追い詰めたぞ!」
英語センスのある人なら初見でも意味がピンと来たのではないでしょうか?get 人 done で「人を何らかの状態にする」という構文がありますが、ここでは過去分詞の部分にcorneredが来ています。
使われている構文自体は受験英語でもよく見るものですが、その中で使われているパーツは生活の中で使っているネイティブならではです。楽しみながら経験値を稼いでいきましょう!
今日はここまで次回もお楽しみに!