スピードキューブ日本大会2018への道(5)

スピードキューブの日本大会2018に向けての36~42日目の練習記録です。
大会まで残り33日です。
スピードキューブ日本大会2018への道(1) (1~12日目)
スピードキューブ日本大会2018への道(2)(13~21日目)
スピードキューブ日本大会2018への道(3)(22~26日目)
スピードキューブ日本大会2018への道(4)(27~35日目)
練習方法
毎日以下の4つのメニューを順番に消化。
- 覚えた手順の復習
- 新しい手順の暗記 ※毎日ひとつ
- 連続ソルブ ※50回~
- タイム計測 ※ao5*3
練習成果
手順の入れ替え
36~42日目で以下の7パターンのOLLの手順を入れ替えました。
20, 1, 2, 3, 4, 34, 51
予定ではあと15パターンのOLLの入れ替えを行う予定です。※数字は前後するかもしれません。
タイム計測
徐々にですが確実に進歩していると言えそうです。37日目は前回の記録更新から中一日でアベレージベストを更新できました。(AO5/14.03)
38~39日目はすべて平均15秒台でかなり安定感がありました。
40~42日目は思うようにタイムが伸びず、厳しい自己評価だった反面、少なくとも一回は平均15秒台を記録しています。
下のテーブルは36~42日目のao5の記録です。その日のアベレージベストはハイライトされています。
36日目 | 17.13 | 15.49 | 15.32 |
37日目 | 16.02 | 14.03 | 16.38 |
38日目 | 15.14 | 15.28 | 15.25 |
39日目 | 15.76 | 15.12 | 15.37 |
40日目 | 16.86 | 16.80 | 15.99 |
41日目 | 17.32 | 15.01 | 16.62 |
42日目 | 16.39 | 16.39 | 15.14 |
全体的にタイムが改善傾向にあるものの、日によって好不調の波が激しいのは気になります。
原因を特定するために毎回のソルブを分析してみると、どうやらクロス~F2Lにかけてがタイムに大きく影響しているようです。
クロス~F2Lを強化するためにいくつか新しいことを取り入れました。
クロス改善
先読み
クロスの読み関しては、
- 完全に読み切る
- 回し始める前にシミュレーションする
という二点を徹底するようになりました。今までもインスペクションでただキューブを眺めていたわけではなく、クロスのパーツを探し大体の方針を決めてはいたものの、完全に読み切っているとは言えませんでした。
また、完全に読み切っていてもクロスのパーツを目で追いながら回していたのでは、F2L最初のスロットまで読むことなどできません。手ではクロスを作りながら、頭では先を読めるように、回し始める前にクロスの完成まではシミュレーションしておくことも重要だと考えました。
握り方
インスペクションの使い方だけでなく、握り方も改善することにしました。
CFOPを採用する場合、F2L以降ではある程度U, R, F面など回しやすい面に回転を集中させられますが、クロスに関してはそうもいきません。持ち替えを少なくしたり、D面でクロスを作ることを考えるとどの面でも問題なく回せる技術が必要です。
個人的には、この問題をクリアするため持ち方を改善することにしました。
(改善前)
(改善後)
(改善前)の持ち方では中指と薬指がかなり近く、人差し指のトリガーやダブルトリガーには問題ないものの、薬指のトリガーを使うには手をずらす必要がありました。
(改善後)は三つの段に人差し指~薬指をきれいに一本ずつ置いているので、U面でも、D面でも無理なく回転させることができます。
この持ち方は、特にクロスのエッジのセンター色を合わせる時に効果を感じました。D面にクロスを作った後は、薬指だけで楽にセンターの色は揃えられます。その間、上の二段は回転することがないので、落ち着いてF2Lのスロットを探す時間が取れます。
クロスの時は威力を発揮する持ち方ですが、それ以降は右手のダブルトリガーを使いずらいというデメリットも感じたので、クロス以降は右手だけでも改善前の持ち方に戻すのはアリかなと思います。
スピードキューブはF2Lだ!
クロス以上にタイムに影響しているのはF2Lです。
良い時と悪い時がはっきりするようになってきたのは、一か月以上毎日練習してきて手の動きが速くなってきたからでしょう。
素早く回せることは有利である反面、先読の処理に負担がかかることも事実です。簡単なスクランブルでは回転の速さを生かした好タイムが出せますが、先読みが難しいパターンが連続すると回転の速さがかえってタイムを落とす原因になります。
よく言われることですが、断続的にフルスピードで回すよりも、ノンストップで回せる範囲でスピードを維持するゆっくり回しの方が結果的にタイムは早くなります。
PLL、OLLでも焦って失敗する場合が目立つため、ゆっくり回しはF2L以外でも意識していきたいテクニックです。
速さと正確さは表裏一体
ところで速さと正確さは相反する概念に思えますが、本当にそうでしょうか。
スピードキューブでの速さはタイピングの速さと共通点があると思います。タイピングでは一つのキーを押す速さは人によって大きな差はないはずです。速さを決めるのは連続して別のキーを打つ際にどれだけロスが少ないかです。ここでは、正確さと速さがほぼ同義です。
スピードキューブでも速さを求めるあまり、個々の回転をいくら力一杯おこなっても、素早い連続的な回転が鈍れば遅くなることは当然です。
感覚に頼らず、速く回すために必要な要素を再確認して技術向上に努めていこうと思います!