結果を出すための合理的努力。自己満で努力してませんか?

最近、猛烈なスランプをスピードキューブで経験して、正しく休むことの重要性を痛感しております。
競技や趣味に打ち込む方の中には、調子が悪くなってもつい頑張ってしまう人も多いのではないのでしょうか。効率よく努力するために普段意識していることを再確認するために文章にまとめました。
4種類の努力
どんなことでも、技術を身につけるには効率の良い練習が不可欠ですが、そのためには練習内容の分析が必要です。
個人的にどんな練習も大きく4つに分類できると考え、自分が今しているのはどれに当てはまるのか常に把握するように努めています。
下のマトリクスでは練習を
- 楽かつらいか
- 効果が有るか無いか
の組み合わせの4つに分類しています。
②つらい かつ 効果有 | ①楽 かつ 効果有 |
③つらい かつ 効果無 | ④楽 かつ 効果無 |
このうち③は必要ありません。無駄な努力です。①も迷わないでしょう。やらない手はありません。問題なのは②と④とどう向き合うかです。
このように分類してみると何をするべきかは明らかですが、現実ではそこまで合理的に物事は行われてません。
実際の例を分析して、どんな考え方が効率のよい練習につながるか見ていきましょう。
根性論の体育会系
体育会系スポーツでは、水分補給の禁止や過度な練習量が強制されることがあります。このような例では根性論が練習内容を決めるうえで重視されています。
根性論では効果の有無よりも、いかにつらいかが重視されるため、②、③が好んで取り入れられます。
この方法ではある程度の効果を発揮するものの、効果のない練習も多いため最大の効果は期待できません。また、常に精神に負担がかかるためストレスに強い人しかついていけません。
体育会系出身者の根性があるというイメージはその環境で鍛えられたというよりも、根性のある人しか生き残れない世界だったという側面もあるかもしれません。
楽しんで行う環境
逆に、楽な練習が好まれる場合もあります。余暇としてスポーツをしている場合や、指導者と競技者の関係がフラットな環境だと、楽しむことを優先した練習をすることもあります。
この場合は①、④が取り入れられることが多くなります。この場合でも効果のない練習が行われるため最大の効果は期待できません。
格闘技やコンタクトスポーツのように過酷な競技では、競技の構造上②が①より大きく体育会系の方が結果的に効率の高い練習をになることも多いです。
その一方で、それほど精神的な負担が大きくないため、ストレス耐性の低い人でも続けていけるメリットと、真剣に取り組んでいない人も多くなりがちというデメリットもあります。
合理的に考える力
”つらいか楽か”という精神的な要素にフォーカスした考え方を見てきました。競技によっては偏った考え方でも効果があるかもしれませんが、どちらも完璧ではありません。
それでは、どの分野でも効率良く練習するためにどんな考え方が必要でしょうか。それは、つらいか楽かに関わらず、常に練習がマトリクスのどこに当てはまるのかを客観的に考え、①、②に当てはまる方法を合理的に選択していく考え方です。
僕の場合は現在スピードキューブという競技に取り組んでいて、頑張りすぎてしまうことが多いようです。つらいことをして自分を痛めつけることはただの自己満足です。結果をだすために頑張っているのに、「たくさん頑張った!」と予防線を張って安心していては意味がありません。休みが必要なら休むべきです。
考え方がずれてきたときは、誰のために頑張っているのか確認することも大事です。砂漠や無人島で倒れるまで頑張るバカはいません。誰も見ていないし、意味がない事がわかっているからです。
根詰め過ぎず、必要なら休養もとって楽しく自分の好きなことに取り組んでいきましょう!